第10章 続・風邪
"ガチャ"
ドアが開いた音がした。
「おっじゃましま~す!るりちゃん大丈夫ー!?」
「五月蝿いのだよ。高尾。黒子、神谷は部屋か?」
黒子「はい。」
それから皆が階段を登ってくる音と
何かを引きずる音が聞こえてきた。
"がちゃ"
ドアが開くとそこには…
巨大な招き猫が…
るり「えぇぇ!?何それぇ!?」
火神「あ!?神谷、うっせぇよ!うわぁ!?」
黄瀬「ん?なんスか?うわぁ!?招き猫!?」
笠松「無駄にでかいな。」
そしてその招き猫を無理矢理押し込みながら
緑間くんと高尾くんと黒子くんが入ってきた。
高尾「あぁー。超重かったぁ…あ!るりちゃん!具合大丈夫ー?」
高尾くんはニコニコしながらベットの端に座り込んだ。
高尾「あ?ってか、笠松さんに火神に黄瀬くんじゃん!」
緑間「ふぅ…この辺でいいか。」
るり「いや、この辺でいいかじゃないから!何そのでかい招き猫!」
緑間「何って…今日の神谷のラッキーアイテムなのだよ。これでもう安心なのだよ!」
黒子「緑間くんって…救いようのないアホですね。」
高尾「まじ運ぶの大変だったんだからぁー!るりちゃん褒めてよぉー!」
るり「えっと…お疲れ様です…。」
緑間「黒子から神谷が風邪という連絡を受けたので可哀想なので来てやったのだよ。」
緑間くんはフンっと鼻をならしてドヤ顔をした。
高尾「とか言いながら、メール見た瞬間世界の終わりのような顔して青ざめてたんだぜ?真ちゃん可愛いだろ?」
緑間「っな!高尾うるさいのだよ!」
るり「ははは…緑間くん。ありがとう。」
緑間「べ、別に…」
そう言いながら何故か緑間くんは笠松さんの隣に正座した。
笠松「・・・。」
緑間「・・・。」
高尾「っぷ。何あの状況!」