第10章 続・風邪
"がちゃ"
ドアが開く音がして玄関の方から声がした。
「るりっちぃ!!お見舞いに来たっスよぉ!!!あれ?誰もいない?」
「お前はうるせぇよ!うぉあ!?透明少年!何してんだ!?」
黒子「どうも。」
「うわぁ!黒子っち居たんっスか!?るりっちはぁ?」
黒子「上です。」
そうしてドタドタと階段を上がってくる音がした。
"バン!"
ドアが勢いよく開いた。
黄瀬「るりっちぃぃぃぃ!!!!風邪って聞いたからすっ飛んで来たっスよぉぉぉ!!!!」
凄い勢いで黄瀬くんが走ってきて抱きついてきた。
るり「うぉぁ!?だ、誰から聞いたの!?部活は!?」
黄瀬「黒子っちからメールが来たんっスよ!今日は部活が偶然休みだったっス!だから、ほら!あれ?」
黄瀬くんは後ろを見てポカーンとした。
黄瀬「あれ?黒子っち、笠松さんは?」
黒子「なんか、玄関から一歩も動かないから置いてきました。」
黄瀬「えぇ!?置いて来ちゃダメっス!ちょっと迎えに行って来るっス!」
そうして黄瀬くんは再び玄関へドタドタと走っていった。
そして再びドタドタと戻って来た。
黄瀬「笠松さんも一緒に来たっス!」
笠松「おおおおおおおお、おじゃ、おじゃま、おじゃまいたすッ!!!!」
顔が真っ赤になってもはや武士みたいな喋り方になった笠松さんが黄瀬くんの横にいた。
るり「あ、笠松さん!どうぞ。遠慮なくおじゃましてください。」
火神「おっしゃぁぁ!!!クリアぁ!!…ん?黄瀬?なんで黄瀬がいるんだ?」
黄瀬「え!?火神っち何してんっスか!楽しそうっスね!」
火神「お前もするか?」
黄瀬「えぇー!やりたいっス!」
そうして黄瀬くんは火神くんとゲームをはじめた。