第9章 風邪
火神「本当にわりぃな…心配かけちまって」
るり「いやいや、困った時はお互い様だよ!」
火神「あ、神谷。水とってくんねぇ?」
るり「わかった!」
私は冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し
火神くんの所まで持っていった。
火神くんは起き上がりベットに腰掛けた。
火神「サンキュー。あ、ここ座れよ。」
火神くんは自分の横をポンポンと叩いた。
るり「うん。」
私は火神くんの隣に座った。
隣にいると火神くんの熱が伝わってくる。
火神くんは水を飲み終わると立ちあがって冷蔵庫へ向かった。
るり「あ、言ってくれれば私戻しにいったのに!」
火神「ばぁか。こんくらい移動できるよ。」
そういってミネラルウォーターを戻し、火神くんは再びベッドの方へむかってきた。
"バタッ"
るり「うわぁ!」
火神くんが何かにつまずいて私の方に倒れこんできた。
ベッドの上で押し倒された状態になり、
火神くんが上、私が下というような状況になった。
火神「あ、わりぃ。足つった…。」
るり「えぇ?////」
私の目の前に火神くんの顔があった。
思わずはずかしくて横を向いた。
火神くんの熱っぽい吐息が耳にあたり、
火神くんの匂いがベッドからも火神くんからもした。
るり(わぁぁ。どうしよう。なんかドキドキする)
るり「あ、あの、火神くん?」
火神「わりぃ…動けねぇ、ちょっと待って」
私はすごくドキドキしていた。
そして火神くんの熱が伝わってきて、
すごく熱くなっていた。