第9章 風邪
"ピンポーン"
部屋の中からドスドスという足音が近づいてくる。
"ガチャ"
ドアが開いた。
るり「あ!火神くん!お見舞いきたよ!」
黒子「どうも。」
そこにはなんだかげっそりした火神くんが居た。
火神「うぃっす…。お前ら部活は?」
るり「先輩達が火神くんが心配だから部活はいいからお見舞い行けって…」
火神「ゴホ…ばぁか、そんなんじゃWC優勝でき…」
"ドン!"
そう言いかけて、火神くんは倒れた。
るり「わぁ!?ちょっと大丈夫!?」
黒子「とりあえずベットに運びましょう。お邪魔します。」
るり「あ!お邪魔します!」
そうして私と黒子くんは部屋に上がり、火神くんをほぼ引きずる形でベットまで運んだ。
火神「わりぃ…昨日から何も食ってなくて…」
火神くんが弱弱しく呟いた。
るり「じゃぁ!食べ物いっぱい買ってくるね!」
火神「おう…。」
黒子「神谷さんは火神くんとここに居て下さい。僕が買ってきます。」
るり「え?一緒に行くよ!重くなるだろうし…」
黒子「いえ、二人で行ってる間に火神くんに何かあったら大変ですから。」
るり「あ、そっか…じゃぁ、よろしく。」
黒子「はい。」
そう言って黒子くんは部屋を出て行った。