第8章 恋煩い
そんなこんなで新しい仲間も増え、
打倒キセキの世代、目指せWC優勝を目標に
練習をはじめた。
今日は1年生組で練習後ファミレスに向かった。
火神くんはひたすら左手でご飯を食べる練習中。
ものすごく悪戦苦闘していた。
それをからかう他のみんな。
怒る火神くん。
そんな光景をぼんやり見ながら
私はアイスコーヒーに入れたガムシロップを溶かすため
ストローでかき混ぜていた。
降旗「って、神谷はいつまでコーヒー混ぜてんの!?」
るり「え?」
降旗「え?じゃなくて!さっきから5分くらいずっとカランカラン混ぜてんじゃん。」
るり「あぁ…そうだっけ?」
ぼけーっとしすぎて気がつかなかった。
私は手を止めアイスコーヒーを口に含んだ。
黒子「神谷さん、恋煩いですか?」
"ぶほぁっ"
私は勢いよく口に入っていたコーヒーを吹き出した。
るり「ゲホッ、ゲホッ、ごめ、降旗くん…。」
目の前の席の降旗くんはコーヒーまみれになった。
降旗「あぁ…うん。大丈夫」
火神「ばぁか、何やってんだよお前は」
るり「ごめん!」
黒子「で?図星なんですか?」
黒子くんはいつもの何を考えてるかわからない目で見つめてきた。