第8章 恋煩い
私はしばらく黒子くんの連れてきた犬を
抱っこさせてもらった。
るり(こんな可愛い子を捨てるなんて…なんて世の中だ!)
そんなことを考えていると悲しくなった。
伊月「ところで、その犬…誰かに似てないか?」
私はその犬を正面から見つめた。
るり「んー…そういえば…。あぁ!!」
私は目の前の黒子くんと犬を交互に眺めた。
小金井「黒子だぁぁ!」
るり「本当だ!黒子くんそっくりだ!」
黒子「え?そうですか?」
小金井「よぉし!お前はテツヤ2号だぁ!」
るり「2号ー!」
日向「名前つけんな!愛着わくだろ!」
木吉「それより気になるのが…。」
ポツリと木吉先輩が呟いた。
るり「ん?」
木吉「火神…何やってんの?」
火神くんは端で小さくなって震えていた。
火神「あ、いや。俺…犬とか…マジでだめなんだよ。です。」
黒子「可愛いですよ。ほら」
そう言って黒子くんは犬を持って火神くんを追いかけはじめた。
火神「やめろぉー!」
そうこうしてるうちに監督が来て、
賛成多数、反対少数で2号を飼うことになった。