第7章 十人十色
そしてそのポテチを2枚重ね
口にくわえた。
紫原「ふぉなるどだっふぅー(ドナルドダックー)」
口にくわえたポテチがドナルドダックのくちばしのようになっていた。
紫原くんはすごく嬉しそうにドヤ顔をしていた。
るり「ぶはっ!なにやってんのぉ?」
私はなんだかほっこりしてしまった。
"もぐもぐ"
紫原「ねぇねぇ、るりちんもやってー!」
そういってポテチを2枚くれた。
私も同じようにやってみた。
るり「ふぉぉ?(こう?)」
それを見て紫原くんはニコっと笑って
紫原くんもまたドナルドダックのくちばしを作った。
紫原「ちゅうー!」
そういって紫原くんは私のポテチで作ったくちばしに
紫原くんのポテチくちばしを重ねてきた。
"コッ"
紫原くんの顔が目の前にあった。
なんだか紫原くんはシャンプーのいいにおいがした。
るり「ふぉぁ!!!???//////」
"モグモグ"
紫原「へへー!るりちん真っ赤ぁ!おもしろーい!」
そういって紫原くんは私の頭をわしわしと撫でた。
私はくちばしを作ったまま硬直した。
紫原「あ!俺そろそろ行かなきゃぁ!」
"もぐもぐ"
るり「あ!そっか!またね!」
私は慌てて口にくわえてたポテチを食べた。
紫原「あ!るりちん」
るり「ん?」
紫原「るりちんがまたマネージャーやってるってわかったら、きっと赤ちん喜ぶよ。でも…」
るり「でも?」
紫原「次、赤ちんに逆らったらるりちん、やばいから気をつけてね?」
その時の紫原くんの目は
先ほどの優しい目ではなく、すごく冷たい目をしていた。
私はぞっとした。
るり「…わかってる。」
紫原「じゃぁねぇー!」
紫原くんは去っていった。