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COLORS☆黒子のバスケ

第40章 理不尽な願い。


火神「あ、ところで神谷。お前に聞きたい事があるんだ。」

るり「ん?何?」

火神くんはふぅっと深呼吸をすると、
私を真っ直ぐ見つめた。


火神「黒子の話し聞いて、俺が思ったのは俺はあいつら(キセキの世代)が全てわりぃとは思ってねぇ。そりゃあいつらがした事はいい事ではねぇ。けどよ、神谷。お前にも何か変える事が出来たんじゃねぇのか?」


その言葉に思わず言葉を失った。
イタイところをつかれたからかもしれない。


るり「…。」


火神「あ、いや、別にお前の事責めてるわけじゃねぇからな!?その…なんだ…お前も黒子と一緒でウジウジしてこのチーム(誠凛)に馴染めてねぇみたいに思ってねぇよな?明日一緒に過去にケリつけるんだよな?」


うつむいていた顔を上げると、
火神くんと黒子くんが不安そうな顔で私を見つめて居た。


るり「…うん。決着をつけなきゃね。みんなで。一緒に。」


火神「おう。必ずな。」


火神くんが拳を突き出した。
私はその火神くんの拳に拳を重ねた。


るり「必ず。」


黒子くんも隣で静かに笑っていた。



そうか。
私っていつもそうだったんだ。


他人のためと称して自分を守るのに必死で
"あの状況を変える"事を考えていなかったんだ。


2年の全中が終わったあの時から、
私はきっと全てを諦めていた。



過去には戻れない。
眼前の問題は山積み。


でも、
かならず決着はつける。
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