第40章 理不尽な願い。
黒子「火神くんよりずっと前から居ました。はぁ…あとちょっとだったのに…。」
黒子くんはボソっとそう言った。
るり「へ?」
黒子「いえ。なんでもありません。」
そういうと、
黒子くんは私から大きく目を逸らした。
その顔は私同様に少し赤くなっているように見えた。
火神「…まぁ、なんかわかんねぇけど、明日はがんばろうな!」
火神くんはニカっと笑った。
るり「うん。」
なんだかその笑顔は心強くて
きっと奇跡が起こるような気がした。
きっと黒子くんも同じ事を考えたのか
静かに笑っていた。
少しだけだけど…
希望が見えた気がした。
今、一人で悩んでいたって
きっと答えは出ない。
きっと一番いい答えが見つかる。
きっと…
大丈夫。
私にはこんな素敵な仲間がいる。
きっと…
きっと。