第40章 理不尽な願い。
火神「あ?神谷じゃねーか!おーい!」
突然公園の入り口の方からしてきたその声に
私たちはすごい勢いで離れた。
振り返ると、
火神くんが公園の入り口の方で手を振っていた。
るり「かかかかかか、火神くん!?ど、どどどうしたの!?」
動揺で上手く言葉が発する事が出来ない。
今の見られたのだろうか?
というか…
今、私何しようとしてたの!?
その事を冷静に考えると、
顔から火が出そうなほど真っ赤になった。
火神くんはこちらへと歩み寄ってきた。
火神「何だ、お前も決勝戦前で興奮して寝れないのか?俺も…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
火神くんの叫び声が
静かな公園内にこだまする。
私はあわてて火神くんの口を押さえつける。
るり「時間考えてよ!近所迷惑だから!」
黒子「全くですよ。」
黒子くんも隣で不機嫌そうに火神くんを睨みつける。
火神「び、びっくりさせんな!お、お前いつから居たんだよ!?」
火神くんは私の手をどけると、
黒子くんに怒ったようにそう言った。
どうやら、
火神くんには黒子くんの姿が見えていなかったようだ。
…という事はさっきのも見られてない?
心のどこかで安心した。