• テキストサイズ

COLORS☆黒子のバスケ

第40章 理不尽な願い。


しばらく無我夢中で走った。

"ドンッ"

なにやら柔らかく暖かいものにぶつかった。

ちゃんと前を見ていなかったせいか、
人にぶつかってしまったようだ。


るり「す、すいません。」

私はその人に謝ると、
再び走りはじめた。

が、その腕は掴まれた。

黒子「神谷さん。」


聞き慣れたその声に振り返る。


黒子くんだった。



るり「あ…黒子くん…。」


私は急いで涙を拭い
笑顔を作る。

るり「どうしたの?こんな夜中に!明日試合だよ?あ!火神くんみたいに興奮して寝れないの!?」

必死で明るく振舞うために
言葉を並べる。

黒子くんは私をしばらく見つめると、
私の頬に優しく触れた。

黒子「…なにか…あったんですか?」

不安気に私の顔を覗き込んだ。

るり「え?…なんで?」

黒子「…涙の跡があります。」


私は耐え切れず
再び泣き出した。


/ 516ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp