第38章 変化していく日常。
それまで私は、
黒子くんとはあまり話したことがなかった。
部活中に少し話す程度だった。
いつも、真面目で頑張り屋さんで…
でも、存在が薄くてすぐに見失ってしまう。
とってもミステリアスな人だった。
二人で歩く帰り道。
シーンとした気まずい空気が漂う。
るり「あの、さっきは誰と話して居たんですか?」
私がそう尋ねると、
黒子くんはじっと私の目を見つめた。
黒子「…友達です。」
るり「そっか!」
黒子「今度の全中に…その友達も出るんです。」
そういうと黒子くんは嬉しそうに笑った。
るり「あ。そういえばうちも出場決まってますもんね!試合で会えるんですね!」
私がそう笑うと、
黒子くんは嬉しそうにうなずいた。