第38章 変化していく日常。
黒子「その友達は…僕にバスケを教えてくれた人なんです。」
黒子くんは嬉しそうにそう言った。
るり「へぇ!じゃぁ、黒子くんにとって特別な人なんですね。」
黒子「はい。全中が…楽しみです。」
るり「全中かぁ…みんな頑張ってるし…優勝できるといいですね!」
黒子「はい。僕も頑張ります。」
黒子くんはニコニコと笑っていた。
普段、無表情なイメージしかなかったので、
少し意外だった。
でも、なんとなくだけど、
さつきちゃんが好きになる理由が分かる気がした。
普段あまりみせないこの笑顔には
私も少しだけドキドキとしてしまった。
それからポツポツとだけど
会話は弾んだ。
部活の事やバスケの事だった。
彼は本当にバスケが大好きで、
部活のメンバーの事が大好きで…
彼と話していると
私は幸せな気分になっていた。