第37章 永遠の憧れ。
リコ「にしても…なるほど。こういう作戦もありなのね。」
リコ先輩はニヤっと笑った。
るり「…?」
リコ「試合の流れを変えるって意味で彼を使う事。」
るり「あぁ…。」
私は思わず微笑んだ。
リコ「その点気付くって、やっぱりさすがるりちゃんね。」
るり「…いえ、私は提案しただけで…リコ先輩が作戦にしてくださいました。」
リコ「謙遜しないの!」
コツンとリコ先輩に頭を叩かれる。
るり「…ありがとうございます。」
私は再びコートに目を移した。
がんばっている降旗くんの姿を見ると、
WC前のあの日の事を思い出した。