第37章 永遠の憧れ。
~WC前 昼休み~
私が教室で友達と話していると、
降旗くん達が教室にやってきた。
降旗「神谷…ちょっといいか?」
降旗くんたちは周りを見渡しながらそう言った。
るり「う、うん。何…?」
その深刻そうな顔に、
私は思わず身構えた。
降旗「こ、ここじゃ火神達戻ってくるし、移動してもいいかな?」
るり「…?うん。」
私は友達に謝ると、
三人について行って中庭の方へと移動した。
るり「…それで、どうしたの?」
私が三人の顔を眺めると、
降旗くんが意を決したように口を開いた。
降旗「神谷はさ…俺たちの事…どう思う?」
るり「…へ?」
福田「ほら、神谷さんはさ、帝光の時から沢山の選手見て来てるわけだろ…?」
るり「うん…。」
河原「その…だから…向き、不向きとかさ…。」
その言葉にはなんだか聞き覚えがあった。
昇格テスト後に落ちた子達は
向き、不向きを何故か私に聞いてきた。
そのたびに私は励まそうといろいろな御託を並べていた。
"赤司くん"に否定されたその行いである。
だから、私は思わずその言葉にうつむいてしまった。