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COLORS☆黒子のバスケ

第36章 人事を尽くして天命を待つ。


ぼぉっと中学時代の事を思い出す。


~中学時代~

私が、退院して学校に戻った頃、
勉強には全く付いていけていなかった。

入院中も勉強はしていたけれど…
やはりかなり置いていかれていた。

特に、女子バスケ部をやめて男子バスケのマネージャーになってからはノートを貸してくれる友人もいなくなり、

私は教室で一人で必死に勉強をしていた。

緑間「…神谷。」

名前を呼ばれ、顔を上げると、
緑間くんが私の前の席に腰掛けた。

るり「わぁ!?み、緑間くん…。」
私は思わず緊張に身を縮めた。

この時、私はちょっぴり緑間くんを怖いと思っていた。
いつだってしかめっ面で、
突き刺さるような言葉をズケズケと言う人。

私はそんな印象を勝手に持っていた。

緑間「…これ、やるのだよ。」
緑間くんは一冊のノートを私に渡した。

るり「あ、あの…これは…?」

私は恐る恐るノートを受け取ると、
ノートのページを捲った。

キレイな字で細かくまとめられたページが続く。

緑間「…お前が学校に来ていなかった期間の各教科の重要そうな所をまとめた。」
緑間くんは目を合わせずにそう言った。

るり「こ、これ!も、もらっていいんですか?」
私が顔をあげると、
緑間くんはムスっとした顔をしていた。

緑間「やると言ったのだよ。…わからない所があったら…俺に聞け。教えてやるのだよ。」

るり「あ、ありがとうございます!」
そうして、私はじっとノートを眺めた。

緑間「…。」

るり「…。」

緑間くんは相変わらず私の前の席にすわり、
私をじっと眺めている。

るり「…あの…」

緑間「…何なのだよ?」

るり「…い、いえ…。」

緑間「…。」

何だか見つめられると緊張してしまう。
こんな素晴らしいノートを下さった方にそんな事言えず、
私はなんだかドキドキしながら
ノートと教科書を交互に見た。

たまに緑間くんの方を見ると、
目が合うが、目が合うたびに
緑間くんは私から目をそらした。



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