• テキストサイズ

COLORS☆黒子のバスケ

第36章 人事を尽くして天命を待つ。


控え室で、
私はいろんな事を考えていた。

もし、誠凛が負けたら…
私はどうなるのだろう…。

逆に赤司くんに勝ってしまったら…?

「…さん…神谷さん!」

名前を呼ばれてはっと我に返った。

るり「あ、ごめん…。」

黒子「大丈夫ですか…?」
黒子くんは私の顔を覗き込む。

るり「うん。大丈夫。」
私が笑うと、黒子くんも笑った。

黒子「不安…ですか?」

るり「ううん。不安じゃないよ。ただ、これからの事を考えてた。」

黒子「…これからの事…ですか?」

るり「うん。」

そろそろアップの時間になっていたため、
選手たちは控え室を出て行く。

るり「あのね、黒子くん。私、バスケのマネージャーしてよかった。」

私がそう笑うと、黒子くんは不思議そうな顔をした。

るり「最初は怖くて逃げてた。でも、向き合ってみたら…やっぱり私はバスケが好きで…みんなが好きだった。」

黒子「そうですか。」
黒子くんは優しく笑った。

るり「…行こっか!」
私は立ち上がった。

黒子「はい。」

そうして、私たちは会場へと向かった。

/ 516ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp