第35章 選ばれなかった色。
海常VS福田総合。
第3Qまで圧倒的に海常の劣勢。
会場はどよめいた。
"選ばれた色"と
"選ばれなかった色"
奪われていく技。
黄瀬くんのオーバーワーク。
調子がかなり悪い…。
状況は圧倒的に黄瀬くんが不利。
るり「…。」
"ガタッ"
『信じてますから!黄瀬くん!』
突然、体育館内に響き渡る声。
黒子くんだった。
そこから黄瀬くんは
覚醒した。
『パーフェクトコピー』
第4Q。
海常の大逆転で
この勝負は幕を閉じた。
勝利を手にし、
仲間と共に喜ぶ黄瀬くん。
敗北し、一人でコートに立ち尽くす
灰崎くん。
輝く"色"と
燃え尽きた"色"。
対照的だった。