第35章 選ばれなかった色。
気がつくと、薄暗くて、
空気が冷たく、埃っぽいところに居た。
…マットに
跳び箱…ボール…
体育館倉庫!?
私は身体を起こした。
るり「~ッ!!!!」
腹部に激痛が走る。
そして、手と口にはガムテープが貼られていた。
灰崎「あ、やっと起きた?」
灰崎くんはニヤニヤとしながら私を覗き込んだ。
必死で声を出そうとするも声は出ない。
私は、灰崎くんを睨みつけた。
灰崎「そんな怖い顔すんなってぇ~。大丈夫、出来るだけ優しくしてやるよ。」
灰崎くんは私のブラウスのボタンをはずしはじめた。
必死にもがいて、低抗するがどんどんとボタンははずされていく。
るり「~ッ!!!!!」
私は思いっきり、灰崎くんを蹴った。
灰崎「ってぇ!!!!」
灰崎くんが怯んだ隙に、私は必死でドアの方へ向かった。
"ッガ"
鍵がかかっているのか、
ドアを押しても開かない。
るり「!!!!」
灰崎「鍵かけてるから開かねぇし、もう部活生もとっくに帰ってる時間だから誰も助けに来ねぇよ。」
灰崎くんが私の腕を掴んだ。
そして、乱暴に引っ張られた。
私はマットの上に倒れこんだ。
灰崎「…さぁ、続きしようか。」
灰崎くんは私の上に馬乗りになった。
私は怖くて、
目を瞑った。