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COLORS☆黒子のバスケ

第35章 選ばれなかった色。


~中学2年 秋~

少しだけ、男子バスケ部マネージャーとして
慣れて来た頃。

私は、いつものように練習用のユニフォームを
洗濯しに行っていた。

その日は昇格試験後で
ユニフォームはいつもの倍以上あり、
目の前が見えないぐらい積み上げられたユニフォームを
私は運んでいた。

"ッゴ"

るり「っきゃ!?」

私は何かに足をひっかけて、
コケてしまった。

顔をあげると一面にぶちまけられたユニフォーム。
私はすぐに拾い集めはじめた。

"クスクス"

どこかから笑い声が聞こえ、
私は周りを見渡した。

るり「あ…。」

そこには灰崎くんが居た。

灰崎「あんた俺と入れ違いに入ったマネージャーだろ?赤司のお気に入り。」

灰崎くんはニヤニヤとしながら
私の傍に寄ってきた。

るり「…入れ違いに入りましたけど…赤司くんのお気に入りではないです…。」

私はすぐに目をそらし、
再びユニフォームを拾い集めはじめた。

最後の一枚を拾おうと手を伸ばすと、
そのユニフォームは横から素早く奪い取られた。

るり「あの…返してください…。」

灰崎「なんで?」

相変わらずニヤニヤと笑いながら
私にユニフォームを渡そうとしない。

るり「それがないと…困るからです。」

灰崎「っぷ…じゃぁ、やだよ。バーカ!」

"ビリッ"

るり「あ!」

灰崎くんは手に持っていたユニフォームを真っ二つに破いた。


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