第34章 本音。
黄瀬「何スか、その体たらくは。」
るり「…あ。」
黄瀬くんだった。
遠くてはっきりは聞こえないが、
何やら火神くんに言っているようだった。
でも、何やらそれによって
火神くんはふっきれたようだった。
るり「TO取りましょうか。」
私は小金井先輩達と相談して
TO(タイムアウト)を取った。
リコ先輩から聞かされていた作戦を全員に話し、
再び試合は再開した。
しばらくすると
"奇跡"が起こった。
火神くんが
ゾーンに入ったのだ。
そこからはすごかった。
どんどんと試合が展開されていく。
胸がドキドキ高鳴って
ワクワクした。
この試合…
勝てる。
そう確信できた。
私は精一杯応援した。