第34章 本音。
紫原「るりちんには悪いけど、俺勝たせてもらうよ。」
紫原くんは相変わらず冷たい目で私を見下ろした。
るり「…っ。」
私も負け時と睨み返した。
紫原「俺さ、ぶっちゃけるりちんの考え方とか大ッ嫌いなんだよねぇー。暑苦しくてさぁー。」
るり「…。」
紫原「けどー、俺、るりちんの事好きだよ。だから、俺が勝ったら…るりちん俺の彼女になってよ。」
そう言って紫原くんは私に顔を近づけた。
るり「…っへ!!??///」
私は思わず目が点になった。
福井「お前は急に何言ってんだ!!!」
陽泉PGの福井さんが紫原くんの頭を叩いた。
紫原「イテッ!いいじゃーん!明日勝ったらるりちんは俺のものなんだしー!」
紫原くんは口を尖らせた。
そして、私を抱きしめた。
るり「へ!?ちょっと!?///」
岡村「うぉぉぉぉ!!!1年まで…なぜじゃぁぁぁぁ!」
主将の岡村さんが泣き叫ぶ。
劉「アゴリラ五月蝿いある!…こいつが氷室の言ってた女あるか?」
留学生の劉さんが私を見た。
福井「あ?あぁ。あの帝光のマドンナってやつか?…ふーん。思ったより…可愛くないな。」
そのストレートな言葉に胸が痛んだ。
紫原「もう、うるさいなぁー!るりちんの事バカにしないでくれる!?」
劉「まぁ、日本人はちょいカワが好きだとテレビでやってたある。」
福井「まぁな。高嶺の花には手が出ないが、近くの花だったら手が出やすいからな。」
岡村「うぉぉぉ!ワシはなんだったらモテるんじゃぁ!!!!」
劉「うるさいアル!お前は雑草でも無理アル!」
…。
あれ?なんか私…
バカにされてる!?