第32章 ヤキモチ…?
桃井「そう!素直にわがままになってください♪」
るり「わがままねぇ…。」
桃井「るりちゃんいつも他の人ばかりを見ています。たまには自分自身も見てあげてください。」
るり「自分自身を見る…?」
桃井「そう。他人のために身を削ることは良い事ですけど、自分自身がなくなってしまったら元も子もないですよっ!」
そう言ってさつきちゃんは
少し乱暴に私の頭をワシワシと撫でた。
るり「さつきちゃん?」
私は少し驚いた。
桃井「へへー!大ちゃんの真似です!」
そう言ってさつきちゃんはニコっと笑った。
るり「…わかった。少しだけ、自分に素直になってみる。ありがとう。」
私がそう言うと、
さつきちゃんは満足気に笑っていた。
桃井「で、お願いって、その相談ですか?」
るり「あ、違う!あの、実はお願いがあって…」
桃井「なんですか?」
るり「私、もっとマネージャーとして誠凛に貢献したい。だから、よかったら…いろいろ教えてほしいなって…。」
私がそう言うと
さつきちゃんはしばらく黙り込み、
何かを考えているようだった。
桃井「…いいですよ!でも、私の指導は厳しいですよぉー♪」
るり「!!!ありがとう!」
私はさつきちゃんに頭を下げた。