第32章 ヤキモチ…?
桃井「私のデータは伊達じゃないですよぉー♪」
るり「えぇ!?もう昨日の事データに入ってるの!?」
私がそう聞くと、さつきちゃんはニヤっと笑った。
桃井「るりちゃん、今、墓穴掘りましたね!やっぱり昨日何かあったんですね!」
るり「っは!はめられた…。昨日、青峰くんから告白されたの。でも…正直ちょっと困ってる。」
私がそういうと、さつきちゃんは不思議そうな顔をした。
桃井「困ってるんですか?」
るり「だって、私、今まで青峰くんをそういう風に見てなかったし…好きかそうじゃないかなんてわからないし…。」
桃井「…るりちゃんはまだ赤司くんの事が好き?」
るり「…それすらわからない。赤司くんは優しくて、暖かくて、今でも思い出すと胸がキュンってなって彼が恋しくなる事がある。」
桃井「…。」
るり「でも、時折出てくる、別人のように冷たい赤司くんは怖くて、怖くて、ぞっとする。赤司くんに会いたいけど、会いたくない。不思議な感覚。」
桃井「…複雑ですね。」
るり「…そうだね。」
桃井「るりちゃんは…自分に素直になっていいと思います。」
さつきちゃんはそう言って私の顔を覗き込んだ。
るり「…素直に…?」