第32章 ヤキモチ…?
待ち合わせ場所であるカフェへに着くと、
さつきちゃんが既に座っていた。
るり「ごめん!待った?」
桃井「あ!るりちゃーん!私も今来ました!」
なんだかさつきちゃんはニコニコと嬉しそうだった。
るり「えっと…デートは上手く行った?」
胸がズキズキとしたが、
あえて聞いてみた。
桃井「それが、聞いてください。大ちゃん、途中ですっぽかして帰っちゃったんです!」
さつきちゃんはぷーっと頬を膨らませながら言った。
呼び方が
『青峰くん』から『大ちゃん』に戻ってる…
やっぱり二人は…。
るり「そっかぁ…。でもやっぱり二人って付き合ってたんだね!」
私は意を決して平常心を装い聞いてみた。
桃井「…へ?」
さつきちゃんは口をポカーンと開けた。
るり「…え!?」
桃井「…っぷははは、もう、るりちゃん冗談が通じないんだからぁ!」
そう言ってさつきちゃんは私の背中を叩いた。
るり「え!?」
桃井「もう、そんなの冗談に決まってるじゃないですかっ!言葉の綾ですよぉ!それに私にはテツくんが居るし」
そう言ってさつきちゃんはニヤニヤと笑っていた。
るり「…はぁ。」
私は何故か安堵の溜息をもらしてしまった。
桃井「ふふーん。さては大ちゃんに何か言われましたねぇー?」
るり「えぇ!?」
私は思わず飲んでいたコーヒーをふきそうになった。