第31章 誠凛VS桐皇
あれ!?
私なんでキスされたの…!?
ってか…
あれファーストキスなんだけど!!!!!
青峰くんが私を好き!?
絶対嘘だぁ!
だって…青峰くんにはさつきちゃんが…
それに私が好きって素振りなんて見せたことなかったのに…
えぇ!?
WC終了までに告白の返事!?
いや、私は青峰くんを好きじゃないし…
…ん?
好きじゃないわけじゃない。
という事は…
好き!?
いやいや、
好きじゃない好きじゃない。
いや、嫌いでもないけど…
考えすぎて頭がグルグルしてきた。
黒子「あ、神谷さん。」
私は名前を呼ばれてはっとなった。
るり「うわぁ!?くくくく黒子くん!!!」
黒子「あ、驚かせてしまってすいません。気付いてもらえるように気配を出してきたつもりだったのですが…。」
るり「あ、いや、ちょっと考え事してたから気付かなかった。」
黒子「神谷さん…」
黒子くんは何を考えてるかわからない目で私を見つめた。
何かを見透かされているようでドキドキした。
るり「へ?な、何!?」
黒子「声が…ひどいです。」
るり「…。」(ガーン)
なんだか少しショックだった。
私が凹んでいる様子を見て黒子くんは静かに笑った。
黒子「冗談です。そんな声になるまで応援してくれてありがとうございました。」
るり「…」(フルフル)
私は笑顔で無言で首を振った。
恥ずかしくて声を出したくなかったから。
黒子「皆が待ってます。行きましょう。」
私は頷き黒子くんの後ろをついて歩いた。