第31章 誠凛VS桐皇
控え室では皆が疲れからか寝てしまった。
すぐ起こすわけにもいかず、
私は適当に時間をつぶすことにした。
会場の外を歩いていると
青峰くんと遭遇した。
青峰「るりじゃねぇか。」
るり「あ、お疲れ。」
私の声はガラガラになっていた。
青峰「っぶ、お前声ガラガラじゃねぇか。まじ可愛くねぇ声。」
そんな私の声に青峰くんは笑いだした。
るり「え!?ほ、ほっといてよぉ!///」
青峰「るり。俺、お前に謝らなきゃいけねぇ。」
るり「え?」
青峰「昔はお前みたいな真っ直ぐな奴見るとワクワクしてた。でも、いつしか憂鬱になってたんだ。お前みたいな奴見るの。」
るり「・・・。」
青峰「だから、お前が赤司にお前の考えは"間違ってる"って否定されてる時もあえて何も言わなかった。悪かったな。」
るり「いや、それは…私が…間違ってたから…」
青峰「るり。お前は間違ってねぇよ。お前自身の経験はなくてもそれは"真理"だ。自分を信じろ。」
るり「…。」
私は思わずうつむいた。
青峰「るり。」
その呼び声と共に私の腕はひっぱられ、
視界は真っ暗になり、
身体は温かい体温につつまれた。