第30章 賭け。
るり「すいません、遅くなりました!」
私が控え室に入ると一斉にみんなコチラを見た。
何やら重々しい雰囲気だった。
リコ「るりちゃん!」
リコ先輩が私に抱きついてきた。
るり「わぁ!?リコ先輩!?」
リコ「ごめんね。るりちゃん、私何も知らなくて…」
リコ先輩は少し涙目だった。
るり「へ?」
私はこの異変に周りをキョロキョロと見回した。
火神くんと目があった。
火神「わりぃ!緑間達から聞いたこと喋っちまった!」
そう言って火神くんはヘラっと笑った。
るり「・・・。えぇぇ!!??」
緑間くんは何を話したの!?
あの事!?
えぇ!?どうしよう。
なんか…みんなにプレッシャーを与えかねないのに…。
火神「おい、神谷!お前の事は俺達が助ける。だから安心しろ!」
火神くんは笑顔でそう言った。
あぁ。この人たちはきっと大丈夫だ。
みんな受け止めてくれる。
るり「…うん。」
私も笑顔でうなずいた。
火神「あと、お前に言っときたいことがある。」
るり「ん?何?」
火神くんはなぜか深呼吸をした。