• テキストサイズ

COLORS☆黒子のバスケ

第29章 過去②~帝光中学~


それからも私は部活には行かなかった。

でも、赤司くんは毎日会いに来てくれた。
毎日連絡もくれた。

たまに出てくる怖い赤司くんは"別人"なんじゃないかと思うほど、彼は暖かく優しかった。

私はやっぱり赤司くんが好きだった。

3年生引退の日。
この日は来て欲しいと呼ばれ、
私は体育館へと向かった。

2軍や3軍の練習を見てた子達が私に話しかけてきた。
私も笑顔で応えた。

「俺!神谷さんの事好きでした!」

そう言ってくれる子も居た。
すごく嬉しかった。

それがツクリモノの私だったとしても、
きっとそれはどうでもいいような小さい事なんじゃないかって。

人に好かれるって嬉しいと
単純にそう思った。

みんなと話しているときにふと赤司くんを見た。

背筋がぞっとするぐらい冷たい目で
私を見ていた。

"別人"のような目で。
私と目が合うと赤司くんは体育館から出て行った。

それが気になり、私は彼の後を追いかけた。






/ 516ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp