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COLORS☆黒子のバスケ

第29章 過去②~帝光中学~


ピンと張り詰めた冷たい空気が流れる。
心臓が早くなって、変な汗がながれる。

るり「間違っていた…とかじゃなくて…人それぞれで…。負けて得るものもあると思うし、バスケットはみんなで楽しくしたほうがいいし…勝ちにこだわり続けるのは変な気がします…。」

私はしどろもどろになりながらそう言った。

赤司「じゃぁ、逆に聞こう。君は負けて得たものはあったのか?みんなでするバスケは楽しかったのか?」

るり「私は…」

そして私は言葉に詰まった。

そうだ、私は…

赤司「気がついたか?君は"コッチ側"の人間なんだよ。」

赤司「君は負けた事がない。そして、仲間に頼ろうとしたことがないんだよ。君は僕たちと似てるんだよ。」

胸がぎゅっと苦しくなって
顔から血の気が引いたのがわかった。

そうだ。
私は

一度も負けたことがないし、
みんなで楽しいバスケなんて

したことがないんだ…。


いつも誰かに認められたくて
いつも"一人"で努力して、
気がつけば"一人"で強くなって

周りも見ずに突き進んだ私は
いつも"一人"だった。



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