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COLORS☆黒子のバスケ

第29章 過去②~帝光中学~


体育館に行くと皆ストイックに練習を続けていた。

赤司くんに言うべきか…
…いや、言わなきゃだよね?

私は意を決して赤司くんに話しかけた。

るり「あの、赤司くん。」

赤司「なんだ?」
赤司くんはたれてきた汗を袖でぬぐった。

るり「実は、さっき2軍の子達から聞いたんだけど…」

私は名前を伏せてさっき聞いた事を赤司くんに話した。

赤司くんの表情はみるみる冷たくなって行った。
心臓が止まりそうなぐらい
怖かった。

赤司「そうか。わかった。それで、君はその彼らになんて言ったんだ?」
少し低いトーンで赤司くんは聞いた。

るり「え…っと。何も言ってないです。」
私がそういうと赤司くんはピクリと眉毛を上げた。

赤司「何故何も言わないんだ?うちの絶対理念は知っているだろ?」

るり「勝つことが全て…。」

赤司「うちの学校名を名乗った以上、負けなんて許されない。わかっているのに何故、何も言わなかった。」

るり「…私は…ずっとそれは違うと思ってました。」

私はうつむきながらそう言うと赤司くんは私を冷たい目でにらみつけた。

るり「勝つことが…全ては…間違っていると思います。」

赤司「つまり君は僕が間違っていたと言いたいのかい?」
赤司くんの声がシーンと静まりかえった体育館に響き渡った。

いつの間にか皆練習をやめ、こちらを見つめていた。





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