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COLORS☆黒子のバスケ

第29章 過去②~帝光中学~


それから先輩たちは私に手を出してくることはなかった。
クラスでも少しずつだけど話せる人が増えてきた。

部活でも少しずつだけどマネージャーとして
貢献出来ている気がした。

気がつけば黄瀬くんは私を『るりっち』とあだ名で呼んでくれるようになった。
やっと認めてくれたのかな…?

みんなで勉強会をしたり、
みんなでゲームをして遊んだり、
私はキセキの世代のみんなが大好きだった。

でも、なんだか違和感を感じていた。

試合では絶対に勝たなければいけない。
みんなお互いを信用していないように思えた。

私はその試合の雰囲気が苦手だった。
ピリっとした冷たい空気。

ミスをした際に刺さる冷たい視線。

相手をコテンパに痛めつける試合内容。

それをこの優しい人たちがしているとは
なんだかとても思えなかった。

特に赤司くんは『勝利』への執着がすごかった。

いつも優しい赤司くんが豹変する時がある。
彼に逆らう人が出た時、
勝利を脅かすミスなどをした時。

私は赤司くんが大好きだった。

でも、そんな彼がとっても
怖かった。





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