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COLORS☆黒子のバスケ

第28章 過去~帝光中学~


その次の日の事だった。
いつものように私は部活に出ていた。

先輩A「ほら、神谷!さっさとゴール下にたまったボール片付けろよ!」

フリースローの練習で床に落ちたボールを
私は必死で片付けていた。

でも、相変わらず腕も足もうまく動かず、
片付けても片付けてもボールは散らかっていく。

先輩B「っとに。さっさと片付けろってぇ!お前邪魔なんだよっ!」

"ドンッ"

るり「きゃっ!!!」

頭にボールが直撃した。

先輩B「あ、ごめんごめーん。邪魔すぎてぶつけちゃったー」

わざとだとすぐにわかった。
あぁ、私が遅いから先輩達をイラつかせてしまっているんだ…。

るり「すいません…。」

私は謝ると再び片付けをはじめた。

周りからはクスクスと笑っている声が聞こえた。
周りを見渡すと皆、私から目をそらし、ヒソヒソ話をする。

あぁ。
私、嫌われてたんだ…。

今になってやっとわかった。
私はずっと一人だったんだ。

心臓がぎゅっと締め付けられるような感覚に襲われた。
呼吸が出来なくなるかと思うぐらい
胸が苦しくなった。

先輩A「ほら、神谷!手ぇとまってんぞ!さっさと片付けろ!この役立たず!」

私の顔の真横をボールが通り抜けた。

その時だった。
体育館のドアが開き、
誰かが入ってきた。




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