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COLORS☆黒子のバスケ

第28章 過去~帝光中学~


しばらくすると先ほどの赤い髪の男の子が戻ってきた。
その後ろには緑や紫や黄色や青やピンクの髪のカラフルな集団がいた。

「えぇ!キャプテンが急に呼び出したから何かと思えば…掃除っスかぁ?」
黄色い髪の男の子は不満げに口を尖らせた。

あ、この人知ってる。
モデルの黄瀬くんだ。

「ここは女子バスケ部の体育館なのだよ。何故俺たちが掃除を?」
緑色の髪に眼鏡をかけた男の子も不満げに赤い髪の男の子を見つめた。

「たりぃー。」
青い髪の色黒の男の子はあくびをしながら頭をぼりぼりとかいた。

「もう!お掃除は大切だよ!大ちゃん!」
ピンク色の女の子は青い髪の男の子の背中を軽く叩いた。

「赤ちーん。ここ片付けたらポテチおごってくれるー?」
紫色の髪の毛のとてつもないデカさの男の子はチョコレートをモグモグと食べていた。

「うるさいぞ、文句を言わずに片付けろ。命令だ。ほら、テツヤはもうやってるぞ。」
赤い髪の男の子が指差した方を見るといつの間にかモップがけをしている男の子がいた。

るり「うわぁ!?…あのこれは何事ですか?」

私は恐る恐る赤い髪の男の子にたずねた。

「ん?一人じゃ大変だろ。手伝いに来たんだ。」
そう言って赤い髪の男の子は優しく笑った。

その笑顔にものすごく胸が高鳴った。


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