• テキストサイズ

COLORS☆黒子のバスケ

第28章 過去~帝光中学~


バスケ部のみんながお見舞いに来てくれて、
美雪もお見舞いに来てくれた。

その時間だけが楽しくて、
毎日楽しみだった。

でも、美雪はいつも
何かに怯えるように私を見ていた。

本人は隠しているつもりのようだったが
見慣れた美雪の表情の小さな変化を
私は見逃さなかった。

美雪は部活の事をたくさん話した。
今日は試合に負けた!とかミスした!とか
大半が愚痴や後悔だった。

私はいつもそんな彼女を励ました。


『勝つ事が全てじゃないよ。負けて得るものだってあるし、大好きな仲間とプレーが出来る。それだけで充分だよ。』

私がそういうと
いつも美雪はすごく申し訳なさそうにしていた。


それから、美雪はすっかりお見舞いに来てくれなくなった。

バスケ部の子に聞いたら、
美雪は引っ越したそうだ。

教えてくれればよかったに…
すごく寂しい気分になったのをよく覚えている。

それから私は学校へ行けるまで回復した。
その頃にはもう中学2年生の6月になっていた。

/ 516ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp