第28章 過去~帝光中学~
それから私と美雪はあっという間に仲良くなった。
美雪は小学校の時からミニバスケットをしていたらしく、
中学校でもバスケ部に入るという事だった。
美雪「ねぇねぇ、るりは部活何すんの~?」
るり「うーん…どうしようかなぁ…。」
美雪「一緒にバスケやろぉよっ!教えるから!」
るり「本当?じゃぁ、バスケしようかなぁ♪」
美雪「やったぁ!じゃ!明日早速仮入部しよ!」
そうして、私と美雪はバスケ部に入った。
帝光中の男子バスケ部は全国的に有名で部員数は100人を越えていると言う強豪チームだった。
が、女子バスケ部はそんなに有名ではなく、
そこそこの強いと言う程度で、
規則も厳しくなく、練習もそれほど力は入れていなかった。
先輩達はやっぱり体育会系でなんだか時には厳しくて怖かったけど、素人の私に丁寧に教えてくれる優しい人たちだった。
先輩達の期待や美雪に追いつきたくて
私は残って必死に練習をしたり、
バスケの本を図書室で借りて何度も何度も読んだ。
そのかいあってか、私はあっという間に上達し、
気がつくと試合に出してもらえるようになっていた。
皆、私をすごい!と褒めてくれた。
私は皆に認めてもらえたようで
すごく嬉しかった。
みんなのために頑張ろう!
私はもっともっと練習して、
もっともっと上手になった。
気がつくと中学選抜チームの話が舞い込むほどに
上達していた。
また、みんなは私をすごいと褒めてくれた。
それがすごく嬉しかった。