第27章 WC開幕。
そう。
それはキセキの世代主将赤司征十郎からだった。
るり(あぁ、やっぱり召集来たか…あぁ、胃がキリキリしてきた。しかも、待ち合わせ時間間に合わないかも…あぁ、遅刻とかしたら確実に殺されるよぉー…)
赤司くんに会うのはすごく久々な気がした。
部活を引退して以来
学校でもほとんど会う事がなかったので
少し緊張していた。
それからもエントリーシートの提出場所の行列はなかなか進まず、刻々と待ち合わせ時間に近づいていた。
そして、提出が完了した頃には
すでに待ち合わせ時間ジャストになっていた。
私は全力で待ち合わせ場所へと向かった。
るり(うわぁ…間に合うかなぁ?もう遅刻だよねぇ…。)
私が待ち合わせ場所の広場に到着した時の事だった。
そこにはキセキの世代みんなと
何故か降旗くんと火神くんまでいた。
そして、赤司くんは何やらハサミを手に持っていた。
嫌な予感しかせず、背筋が凍った。
次の瞬間、その予感は的中した。
赤司くんはそのハサミを
火神くんの顔面に向かって
勢い良く振りかざした。
るり「っ!!!!」
思わず目をつむった。