第27章 WC開幕。
『これより全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会、ウィンターカップを開会いたします。』
体育館中に響き渡るアナウンス。
あぁ、もうWCが始まってしまうんだ…。
私はなんだかドキドキしていた。
この大会で大きな波乱が待っているのだろうか?
そんなこんなで開会式も終わり、
私はエントリーシートの提出などでバタバタと走り回っていた。
本日約1名遅刻のために
リコ先輩は朝からなんだかご機嫌斜めだった。
そう。
火神くんがアメリカとの時差を忘れてしまってたんだとか…。
そんなリコ先輩の逆鱗に触れないように
私はそそくさと作業をはじめた次第だった。
るり「うっわぁー。さすが全国大会。いろんな場所が大混雑だよぉー。」
さすが全国大会なだけあって
人・人・人だらけ!
何をするにも行列に並ばなければいけなかった。
そんな時、
私はポケットに入れていた携帯が微かに振動したのに気がついた。
私は携帯を開いた。
1通のメールが届いていた。