第26章 オーラを磨け!?
そろそろ順番も終わりに近づいてきているが
一向に黒子くんと藤巻さんが出てこない。
西園寺「あちゃー。もしかして間に合わなかったかな…?」
西園寺さんは隣でそわそわしていた。
私もそれにつられてそわそわしてしまった。
講師「えー、次で最後かな?黒子、藤巻組。準備はできましたかー?」
藤巻「ちょっと待ってください…おっけーっす!」
舞台裏から藤巻さんの声が響き渡った。
私と西園寺さんはステージに注目した。
しばらくすると音楽が流れ出し、
スポットライトが入り口に当たった。
カーテンが開くとそこには…
るり「えぇ!?」
西園寺「あぁ!?」
ものすごく可愛らしい女の子が出てきた。
るり「もしかしてあれ…」
西園寺「あの激薄少年?」
私達は目を合わせて唖然とした。
女の子は少し不機嫌そうにしていた。
そしてマイクを持って話し始めた。
黒子「こんにちわ。黒子テツヤです。趣味は読書と人間観察です。好きな食べ物はバニラシェイク。特技はバスケットボールです。」
会場中がどよめいた。
きっと誰もが女の子と思っていたのが
男の子だったからだ。
藤巻「はい!そんな事で今から黒子くんの特技であるバスケットを披露していただきます!拍手!」
"パチパチパチ"
拍手が巻き起こり、藤巻さんは黒子くんにボールを渡した。