第26章 オーラを磨け!?
それから私達は施設案内をしてもらった。
見たことのない機械がいっぱいある部屋、
ダンスの練習が出来る大きな部屋、
たくさんの衣装がある衣裳部屋、
芸能人の楽屋のようなすてきなメイクルーム。
なんだか少しだけわくわくしてしまった。
案内してもらいながら、
私と黒子くんはいろんな事を二人に聞かれた。
どんな趣向のアイドルにするかという事で必要だそうだ。
それから、私達は別々に別れて、
レコーディング体験、ダンスレッスン体験、メイク体験などをさせてもらった。
レコーディングは散々なものだった。
西園寺さんは失礼なぐらい大爆笑していた。
ダンスとメイクは楽しむ事ができた。
黒子くんは今、何をしてるのかなぁ?
そんな事を考えながら、気がつくと
プロデュース発表の時間になっていた。
西園寺「神谷さん。今日はありがとうね。歌はちょっとあれだけど、ダンスはキレがあるし、とっても可愛いからきっと余裕合格だ。ほら、行っておいで!」
私はそう言われて恐る恐るステージへと出た。
講師の人たちの鋭い目線が怖かったけど、
教えてもらった簡単なダンスも踊りきれた。
歌の方は西園寺さんが手伝ってくれて二人で歌った。
何故か私はハモリパートを歌ったという事になっていた。
すごく緊張したけど、ステージが終わりお辞儀をすると割れんばかりの拍手に包まれてなんだか達成感を感じた。
それから、
私は客席の方へ移動し、
他の体験の人たちを見ていた。