第26章 オーラを磨け!?
西園寺「まじかぁ…うーむ、困ったなぁ。」
るり「あ、やっぱりまずかったですか?すいません。」
藤巻「いやいや!こうやって体験に来てくれるだけで嬉しいからさっ!気にしないでいいよ!…けど…」
黒子「…けど?」
西園寺「実は体験の子達には絶対秘密にされてるんだけどさ…実はコレ、俺達の卒業がかかってんだよね。」
藤巻「こら!西園寺!それ言ったらまずいって!」
藤巻さんは慌てて周囲を見回した。
るり「卒業…ですか?」
西園寺「そ!俺達単位足りてなくてさぁ…体験に来た子達を俺達がプロデュースしてその出来を講師に評価してもらうんだよ。」
藤巻「そう。それで合格点もらえれば単位習得ってわけなんだけど…。」
藤巻さんはチラっと横目で黒子くんを見た。
黒子「すいません、何だか薄くて。」
黒子くんは何を考えているかわからない目で藤巻さんを見つめていた。
藤巻「いや、違うんだ!君は悪くない!…大丈夫、俺がきっと輝かせて見せるよ!」
そう言って藤巻さんは黒子くんの肩をがっしりと掴んだ。
西園寺「まぁ、神谷さんはとっても可愛いし、余裕かなぁー?歌やダンスは得意?」
るり「ダンスは出来ますけど…歌はちょっと…」
西園寺「あーあー、大丈夫!多少の音痴ぐらいだったら機械とかでなんとかなるからさ!」
るり「いや、多少どころでは…」
西園寺「まぁ、そんな謙遜しなさんな!じゃ、とりあえず施設案内からはじめるね!」
藤巻「俺達も一緒に行くか!」
藤巻さんは相変わらず黒子くんの肩をがっしり掴んで歩きはじめた。
黒子「はい。」
黒子くんもそんなにいやそうではなかった。