第24章 ロミオとジュリエット!?
先生「先生、わくわくしたので演劇部から衣装を借りてきたの!さぁ!二人ともこれを着て来て!」
そう言って先生は私と火神くんに大きな紙袋を渡した。
私は紙袋の中を覗き込んだ。
カツラやら衣装やら凄まじいものが入ってた。
火神くんは中から貴族の被るおしゃれな帽子のようなものを取り出して絶句していた。
先生「あ、ちなみに神谷さんの洋服は多分一人では着れないからお友達に頼んでね!じゃ!始業までに着替えて着てね!」
そう言って先生はルンルンで教室に入って行った。
私は教室に行き、友達の麻友(まゆ)に頼んでトイレで着替える事にした。
麻友「うわぁ!すっごいねぇ!この服!きらっきら!」
るり「もう。先生も大げさだよね…。」
ロングのカツラをかぶるとなんだか昔に戻ったみたいで懐かしかった。
二人でも着るのに時間がかかり、
始業のチャイムが鳴ってしまった。
私達は急いでトイレから出て教室へ向かった。
ドアの前につくと、麻友はこちらを振り返った。
るり「ん?何?」
麻友「るり、その格好すごい似合う!みんなきっと驚くよ!ちょっと待ってて!」
そう言って麻友は先に教室へ入って行った。
麻友「るり!入って!」
私は言われるがまま教室に入った。
皆の視線がはずかしかった。
そして、目の前には貴族のような格好をした火神くんが口をポカンと開けてこちらを見ていた。
先生「んまぁぁ!!!!神谷さん!本当に似合うわぁ!ジュリエットみたいね!」
先生がそういうと何故か教室の皆が拍手してくれた。
はずかしかった。
るり「…あ、あの。」
私は火神くんの方を見た。
火神「あ…あれだな。お前…カ…カワイ…なんでもない!///」
火神くんは何かを言いかけてやめた。
火神くんも恥ずかしいのかな?