第24章 ロミオとジュリエット!?
火神「感情込めてって言われても、俺達俳優とかじゃねぇっつーの」
火神くんはチーズバーガーを頬張りながら教科書のページを捲った。
るり「…まぁ、動きとか適当につけとけばソレっぽく見えるかもよ!」
黒子「いえ、その前にあのカタコト喋りを直さないと…」
火神・るり「「うわぁ!?いつから居たの!?」」
気がつくと黒子くんが端の方でバニラシェイクをすすっていた。
黒子「…二人が来る前からここに座ってました。」
黒子くんは不機嫌そうにこちらを見た。
るり「え!?そ、そっか!ごめん。」
火神「…全く気づかなかった。」
黒子「とりあえず、お二人はまず話を理解する所からはじめるべきです。理解もせずに暗記しようとするから難しいのでは?」
火神・るり「「な…なるほど。」」
私達は黒子くんの言う通りに話を理解する所からはじめてみた。
この話はロマンチックな恋のお話というより大人の都合に振り回される子供の悲劇というような気がした。
それ故に台詞ひとつひとつに重みがある…というか。
時間も時間なので
私達は解散した。
結局読み合わせや練習は一回も出来なかった。