第3章 曇り空。
黄瀬くんが居た。
黄瀬「もぉ、いきなり帰るなんて…。」
黄瀬くんは走ってきたのかちょっと息を切らしていた。
るり「あ、ごめん…。」
黄瀬「やっぱり、見たくないっスか?」
るり「なんか、怖くて…。」
黄瀬「怖い?」
るり「いや…なんでもないよ…。」
黄瀬「…俺、昔るりっちが言ってた事今になってわかったっス」
るり「?」
黄瀬「昔、るりっちが"負けて得るものもある""仲間に頼ることも大切"って言ってたじゃないスか」
るり「…。」
黄瀬「あれ、この間黒子っち達に負けてわかったんスよ。今更なんスけどね。」
るり「でも、あれは間違いって証明されたでしょ…?私は間違ってた。勝ちこそ全て。仲間に頼るのは…」
黄瀬「…るりっち…」
るり「私は間違ってたんだよ。私の考えは…」
黄瀬「るりっち、なんか変わったっスね。」
るり「!?…黄瀬くんが変わったんだよ…。」
黄瀬くんは掴んでいた私の腕を放した。
黄瀬「るりっち、俺、この間言ったの本気なんっスよ」
黄瀬くんは私との距離をつめてきた。
るり(ん…なんかもの凄く近い…。)
私は後ろに下がった。
が、
そこには…