第3章 曇り空。
笠松「にしても、1日に2試合ってムチャしすぎだろぉ」
笠松「ま、泣いても笑っても、3時間後に決勝リーグ出場校が決まる。」
るり「・・・」
緑間くんのいる秀徳。
黒子くんのいる誠凛。
何だか試合を見るのがすごく怖かった。
しかも今日は蟹座が1位。
緑間くんの勝ち…?
るり「ごめん、黄瀬くん私、用事思い出したから帰るね」
黄瀬「え!?いきなりっスね!」
るり「笠松さん、今日はありがとうございました。また、機会があったらお話しましょう!」
笠松「え!?・・・あぁ、またな////」
るり「じゃ!黄瀬くんもまたね!!」
私はそのまま会場から出た。
黄瀬「ちょ!るりっち!あ、先輩ちょっと待っててください!」
笠松「おい、黄瀬!?」
私は試合を見るのが怖くて
逃げ出した。
黒子くんや火神くん、誠凛のメンバーに勝ってほしい。
きっとみんなバスケが好きで仲間を信用しているチームだから。
でも『キセキの世代』に負けてしまうのが怖い。
絶望してしまうのが怖い。
『仲間に頼るのは弱さの現れ』
『負けて得るものなどない』
『勝ちこそ全て』
頭にこだまするあの言葉達。
早足で出口へ向かう。
「ちょっと!待ってって!」
"ガシッ!"
腕を掴まれた。
振り向くとそこには・・・