第22章 モデルの特権!?
黄瀬「なんかこういうのってドキドキするっスよね!」
るり「え?なんで?」
黄瀬「週刊誌に撮られたらどうしよう!とか…」
るり「あぁ。そっか。芸能人とかそんな心配があるのか!大変だね。」
黄瀬「そうなんスよ!この間もちょっとエロ本コーナーに立寄っただけでツイッターで拡散されたっス!」
るり「えぇ!?18歳未満がエロ本コーナー行ったらダメでしょ!?」
黄瀬「えぇ!?健全な男子高校生は立寄るっスよぉ!」
るり「…ぶはぁ。でもなんか黄瀬くんって面白いね。」
そんな話をしていると
"パシャっ"
後ろからシャッターを切る音が聞こえ、私達は振り返った。
後ろに居たカメラを持った男性は走って逃げていった。
るり「うわぁ!?あれってパパラッチってやつ!?」
黄瀬「そうなんスかね?撮られちゃったっスね!」
そう言って黄瀬くんはニコっと笑った。
るり「いや、撮られちゃったっスね!じゃないよ!週刊誌とかに載っちゃったら…」
黄瀬「え?別にいいじゃないスか。世の中の男にるりっちは俺のモノだってアピールできるし♪」
るり「えぇ!?人気落ちちゃうよ!?」
黄瀬「別に、元々モデルは遊びでやってるようなもんだしいいっスよ」
るり「うーん…」
黄瀬「まだ、そこに隠れてるみたいッスね。カメラマンさん。」
黄瀬くんは少し小さな声で私に言った。
黄瀬くんは奥の角を指差した。
角から少しだけ靴の先が見えていた。
るり「あ、本当だ…意外におっちょこちょいなのかなぁ」