第3章 曇り空。
"ピリリリ"
差出人:黄瀬くん
件名:(non title)
本文:
一緒に黒子っち達の
応援行きませんか♪
会場で待ってるっス!!
―END―
るり(応援かぁ…今日は準決勝と決勝かぁ)
るり(見に行くだけならいいか。)
私は会場に向かった。
思いの外、道が混んでいて、
たどり着いたのはすでに
準決勝が始まってる時間だった。
るり「わぁー、もう始まってる…ってか雨降りそう…」
私は急いで会場に入り、
黄瀬くんを探した。
「あ!るりっち!こっちっスよ!!」
るり「わぁ!ごめん、道が混んでて…遅れた…」
黄瀬「大丈夫っスよ、あ、先輩、同じ中学でバスケ部のマネージャーしてくれてたるりっちっス!」
黄瀬くんの隣には黄瀬くんと同じ海常の制服の男の人が座っていた。
黄瀬「るりっち、こちら海常の先輩の笠松さんっス!!」
るり「あ、初めまして、神谷るりです。」
るり(ん?この人月バスに出てた人だっけ?見た事ある…)
笠松「はははは、はじ、はじめ、まして。海常のか、か、かさま、笠松です!////」
黄瀬「先輩!落ち着いてくださいって!ごめん、るりっち、先輩、女の子が苦手で…」
笠松「うるせっ!!」
"ドカッ!!"
黄瀬「うへっ!!先輩いてぇっスよぉー、蹴らないでくださいっス!」
るり「え!!なんか来てしまってすいません…!」
笠松「あ、いや、違うんだ!全然気にするな!」
るり「ありがとうございます。」
笠松「あ、いえ…////」
あの有名な笠松先輩は、決して目は合わせてくれないけど、なんだか可愛い人だった。
この人があの有名な名PGなのだろうか。