第3章 曇り空。
るり「IH(インターハイ)予選で、緑間くんの所と当たるかもなんでしょ?」
黒子「はい。」
火神「その緑間って奴はどんな奴なんだ?」
るり「えーっと…。眼鏡で占い大好き。」
黒子「そうですね。」
火神「はぁ?」
るり「あ、あと語尾になのだよってつける!」
黒子「あと、いつも片手にラッキーアイテム持ってますね。」
るり「そうそう、相変わらずなのかなぁ」
黒子「変わってたら、逆に怖いですね。」
火神「なんだそいつ。本当に強いのか?」
るり「緑間くんは強いよぉ!特に蟹座がいい日はね。」
黒子「はい。」
火神「ふーん。まぁ、強けりゃいいよ!」
るり「負けるの怖くないの?」
火神「バーカ、負けねぇよ!」
るり「そっか、頑張ってね!」
火神「当たりめぇだろ!」
火神くんはドヤ顔で得意げに鼻息をふんっと吐いた。
その顔が可愛くて思わず笑ってしまった。
火神「っな!なんで笑うんだよ!」
るり「いや、火神くんって面白いね。怖い人だと思ってた。」
黒子「火神くんはすごく面白いですよ。」
火神「面白くも怖くもねぇーよ」
るり「ふふっ、またお話しようね」
火神「あぁ。暇な時は相手してやるよ」
るり「えー、いつもしてよぉー」
火神「やだよ、バーカ!」
るり「えー!」
黒子「二人は仲良くなれそうですね。」
るり「なにそれ、黒子くんも混ざってよ!」
火神「ふんっ!」
私は少しだけ、火神くんと仲良くなった気がした。
火神くんは意外にいい人だった。
そしてこの後誠凛高校はIHの予選に出場し
順調に勝ち進んで行き、
準決勝・正邦と対戦することになったそうだ。
そして、正邦に勝つと
決勝で
緑間真太郎の居る
秀徳高校と対戦になるのだ。
黒子くんも火神くんもすごく嬉しそうにしていた。