第19章 バレンタインのキセキ!?
るり「っひぃ!?な、なにこれ!?」
同じクラスの緑間くんの机の上が…
何故かチョコではなくお守りやらラッキーチャームだらけなのである。
もはや机の上だけではない。
机の中、ロッカーすべてにおいてラッキーチャームやお守りや呪いに使えそうな人形を詰め込まれている…
なんか、悪質な嫌がらせか!?
私はそう思いながら席についた。
すると一人の女の子が緑間くんの机にやってきた。
女子「…緑間くんが私を好きになりますよーに☆」
そう言って女の子は禍々しい人形を置いて呪いを掛けるかのような形相でお祈りをはじめた。
るり「…っひぃ!?」
私は勇気を出してその女の子に話しかけてみた。
るり「あ、あの!これは一体どういう事なんですか!?」
女子「やっだぁ!見てたのぉ?緑間くんはチョコよりラッキーアイテムが好きかなってぇ思ったからぁ、個性出そうって思ったけどまさかのみんなと丸被り的なぁ☆」
るり「な…なるほど。」
それからも参拝客のように怪しげなラッキーアイテムを持ってくる女の子が絶えなかった。
教室に来る生徒みんなが
あまりの禍々しさに
『ひぃっ!』と悲鳴をあげていた。
緑間くんって…なんかすごいなぁ。
そんな事を考えながら、
私は職員室に提出物を出しに向かった。