第19章 バレンタインのキセキ!?
事件は廊下でも起きていた。
廊下の端に紫原くんが見えた。
ものすごく背が高いからすぐにわかった。
るり「あ、紫原くんだぁ!おーい。」
私は手を振り紫原くんに掛け寄った。
が、とある異変に気づいた。
…あれ?紫原くんに似てるけど…これは…
人形!?
女子「残念だったな。それはフェイクだ!」
るり「なぬっ!!!」
その声の主の方を振り返ろうとした途端。
私の足元の床が抜けた。
るり「ふぎゃー!!!!」
女子「おほほ!この紫原敦親衛隊隊長!得体の知らない女のチョコは紫原くんには渡さなくてよ!!おほほほ!!」
え!?紫原敦親衛隊とかあったの!?
ってか、学校の床に穴開けるとか…どんだけ!?
ってか…人形のクオリティ高っ!!!!????
女子「当たり前ですことよ!私、紫原くんを見続けて早2年!常に紫原くんの背後にいますわ!」
心読まれた上に…この人ストーカーじゃん!
うわぁ、紫原くん逃げろぉーっと思いながら、
私はゆっくりと立ち上がり、職員室へ向かった。